植栽25年「笑顔咲く花畑に」ー 筑北の丸山盛一さん遊休農地鮮やかに

筑北村大沢新田の、標高約700メートル付近。約50アールの斜面一面に、スイセンやハナモモが咲き誇る場所がある。スイセンは30種3万株。傾斜地を登ると鮮やかな黄とピンクの花々が眼前に広がり、まさに絶景だ。
丸山盛一さん(85)が、自宅裏の遊休農地の持ち主から許可を得て、1人でスイセンを植え続けてきた。定年退職した2000年から始め、25年。初年は300株ほどだったが、ハナモモやアジサイなど他の花々も含め、毎年数や種類を増やしている。「花を嫌いな人はいない。来る人が笑顔になってくれるとうれしい」
木を伐採して周辺を整えても、鹿に荒らされてしまうこともあり、苦労は尽きない。それでも「この景色が見られるから毎年頑張れる。見に来てもらえたら」と話す。観覧無料。