
村へ足を運んでもらうきっかけに
麻績村地域おこし協力隊員として村の観光振興や地域づくりに携わる山本航大さん(27)は4月から、聖高原別荘地の中古別荘を活用し、DIYについて学べるワークショップ(WS)を開いている。「聖高原のDIY活用事例」として、移住希望者やDIYに興味のある人など、外部の人に村へ足を運んでもらいたい考えだ。
WSでは、山本さんが協力隊員になる際に購入した中古別荘「途方」の内部を修繕しながら、工具の使い方や施工技術などDIYのノウハウを学べる。
「素人による素人のためのDIY」がテーマ。初心者だった山本さんも独学で技術を習得してきた。空き家活用などに興味はあっても一歩を踏み出せない人に、「経験を基に技術や知識を教え、一緒にスキルアップしていけたら」と張り切っている。
10年ほど空き家だった「途方」は、約1700平方メートルの敷地に木造2階建ての建物が連結するように並び、あずまやもある。「壁塗りをしてみたい」など、参加者の希望に沿って修繕場所も変える。4月9日に行われたWSでは、洗面所の流し台を作った。
山本さんは「興味のある人はまず挑戦してみて。失敗してもいいし、練習する感覚で来てほしい」と話し、「DIYを通し、自然が豊かで静かな聖高原の魅力を知ってもらえたら」と願っている。
WSは無料。申し込みを受け、その都度実施する。申し込みはインスタグラムのDMから。