
塩尻市の映画館「東座」(大門四番町、合木こずえ代表)は、5月3~16日の「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」の上映に合わせ11日、伊那弥生ケ丘高校教諭の小川幸司さん(58、飯田市)の講演会「ゲッベルスとその時代」を開く。
小川さんは大学でドイツ史を専攻。高校の社会科教師として豊科、松本深志などで教え、蘇南高校長を経て昨年から現職。中央教育審議会の社会・地理歴史・公民ワーキンググループ専門委員や、岩波書店の「岩波講座世界歴史」編集委員を務める。
講演では「ゲッベルスがヒトラーを英雄に仕立て上げ、国民を反ユダヤへとあおり侵略戦争に加担させた、時代背景や人物について解説したい」という。
上映作品は、2024年ミュンヘン映画祭観客賞を受賞。入念なリサーチでゲッベルスの半生と戦略を暴き出す。ヨアヒム・A・ラング監督は「希代の悪人を知らなければ、現在の扇動家たちの正体を暴くことはできない」とメッセージを発している。
講演会は午後1~2時。聴講は映画鑑賞者が対象で、10日までに要予約。当日の上映は2時15分のみで、別の日に鑑賞しても聴講できる。映画料金は64歳以下1500円、65歳以上1300円、どちらかが50歳以上の夫婦は2人で2600円、障害者手帳提示1100円。東座TEL0263・52・0515、メールazumaza@xqb.biglobe.ne.jp