南木曽町地域おこし協力隊員の篠原さん 古民家を改修し古道具店オープン

南木曽町地域おこし協力隊員の篠原舞さんが4月、古道具店「古道具交叉(こうさ)点」を同町読書に開いた。町内の空き家や家庭にあった不要品の利活用を目的に、築80年以上の古民家を改修して店舗にした。
JR南木曽駅から南へ徒歩4分。扱うのは主に、町内で不要になり無料で引き取った品々。たんすなどの家具をはじめ、食器やガラス製品、照明器具など幅広い。
県外の服飾作家による古布をリメークしたベストや、「Amanojaku」の名でアクセサリー作家としても活動する篠原さんのオリジナル品も。小学校にあった標本など珍しい非売品もある。
群馬県出身の篠原さんは、2023年に町の協力隊員に。移住前から古民家の再生に関心があり、協力隊では空き家バンクの運営を担当。空き家にある古道具にも目が行った。
活動中に訪れた空き家を気に入り、駅前通りの活性化も視野に入れて建物を取得。移住前に住宅の設計やインテリアの仕事に携わっていたスキルを生かして改修した。
店名は、立地が交差点にあることや、今の暮らしと古い道具、町内外の人々など、それぞれが交わる場所になれば|との願いを込めた。「時間を経てきたことで生まれる、古道具の個性が好き。この店が空き家の利活用を考えている人のヒントにもなれば」と篠原さん。
主に週末の午前11時~午後4時に開店。営業日などはインスタグラムで確認を。古道具の引き取りも。