
「古いモノとアート」を扱う「偏集舎(へんしゅうしゃ)」が、松本市会田の古民家に移転オープンした。5月11日まで、店主の有坂宗大さん(29)のパステル画展「IMAGINARY FLOWERS」を開いている。
建物は築約170年の木造2階建て、延べ床約140平方メートル。1階は古物を販売するショップとアトリエ、くつろぎスペース、2階はゆったり過ごせるギャラリースペースだ。
扱う古物は、一風変わっている。「絵になるもの」と「え!と驚く」を掛け合わせた、「エトナルモノ」をテーマに有坂さんが選んだ物がメイン。全国各地の蔵や民家、工場や古物市などから集めている。拾い集めた漂流物などとコラージュした自身の作品も置く。
今展が初個展。花好きなことや母の日にちなみ、「花」をテーマにした。自身の経験や古物などから受けたひらめきを基に、頭の中で思い浮かべた架空の花々を描いた約70点を展示。「色の組み合わせやさまざまな形から、好きな花を摘んでみて」と有坂さん。
店は同市大手に2022年オープン、住む人や環境の良さに引かれて今春四賀地区に移転した。有坂さんは「古物には独特な表情があり、唯一無二で面白い。来る人たちがここでインスピレーションが得られるような“遊びのアトリエ”にしていきたい」。オンライン販売もしている。
不定休。展示期間中は午前11時~午後7時(10日は午後10時まで)。詳細は店のインスタグラム。