
奥深さを仲間とともに
2010年に発足した鉄道同好会から24年に鉄道部へ。部員は1~5年生の16人。活動は基本週3回で、科学部やオーケストラ部、野球同好会など他の部との掛け持ちも多い。5年生の塩畑太朗部長(17)は「電車好きだけでなく、模型の製作を極めていたり、駅の看板に詳しかったり、実は車や飛行機が好きだったり、個性的なメンバーの集まり」と笑う。
毎年8月に東京で開催される鉄道模型コンテストに出品し、23年は辰野町の風景をテーマにした「みすずほたる」が、精巧なジオラマと繊細な電飾が評価され三つの賞を受賞した。「自分たちが住む地域の風景を題材に、取材して理解を深め、物語に落とし込んでいることに意味がある」と顧問の長島陸也教諭(25)。
今春、意欲満々の新入部員3人を迎え、コンテストに向けてアイデア出しの真っ最中。電車と駅を巡り今年はどんな風景を見せてくれるのか、期待が膨らむ。