
小谷村に新特産品「小谷黒玉」が誕生した。地元在来種の赤ニンニクを1カ月熟成。殻をむくと真っ黒なニンニクが顔を出す。頬張ると驚くほど甘く、深い味わいだ。地元農家10人が「在来種を残し、多くの人に味わってほしい」と、3年がかりで商品化した。
小谷の赤ニンニクは古くから地元で親しまれてきたが、量が少ない。そこで、農家の吉澤信男さん(75)らが「小谷村赤にんにく生産組合」を立ち上げ、栽培とブランド化に挑戦。安全性や将来性などが評価され、昨年度「北アルプス山麓ブランド」に認定された。
「うまくいかないこともあったが、『食べた人の健康につながれば』の一心で研究を続けたよ」と吉澤さん。道の駅小谷のほか、白馬村や大町市内などでも販売する。吉澤さんTEL0261・82・2370