【橋内優也のひとりごと】#3 「必死に戦う姿」選手の手本に

今の自分のスケジュールは、火曜から金曜はユース(高校年代)やジュニアユース(中学年代)の練習を指導し、土日曜は彼らの試合に帯同するのが基本だ。
「ロールモデル」とは模範とか、お手本のこと。「より選手に近いコーチ」という立場と解釈している。
対人プレーや試合形式の練習でピッチに入ることがあり、特にジュニアユースは毎回のこと。知らない人が見たら、中学生の中におじさんが1人交じっているように見えるだろう。
「走る、戦う、諦めない」という、山雅が大事にしていることを、僕もやってきた。おじさんが一番必死にやるのを見たら、子どもたちも感じるものがあるはず。現役をやめたばかりの僕が、彼らの中に入る価値だ。
けがをさせないようにプレーの強度は加減するが、声がけの熱量は去年までと変わらない。口調や分かりやすさを工夫し、戦術的な説明もする。
言葉で伝えるのには自信がある。現役時代の終盤は、若い選手を助けたいと思っていた。今は小中高生に本気で真っすぐに声をかけ、「理解してくれた」「伸びた」と分かるのが楽しい。そこは何ら変わらない。(アカデミーロールモデルコーチ)