
小学生女子サッカーのMGプレス杯第23回ガールズエイト(U-12=12歳以下)県大会(県サッカー協会主催、MGプレス共催)は5月10、11日、松本市あがた運動公園多目的広場で開いた。オープン参加を含む過去最多の14チーム・約170人が出場し、このうち12チームが春の県女王の座を争った。
試合は8人制、前後半15分ずつ。初日に予選リーグ、2日目に予選上位8チームで決勝トーナメントを行った。決勝は諏訪地域の選手でつくるFCスワンが、4連覇を目指した松本ウィングを1-0で破り、前身の松本平タウン杯大会を含めて初優勝した。
決勝トーナメントに進めなかったチームによる2日目の交流戦には、今回が初の大会出場となるチームも参加。女子同士で対戦できる貴重な機会で、伸び伸びとプレーした。
松本ウィング4連覇逃す
県内の小学生女子ほぼ全チームが顔をそろえた今年のMGプレス杯。大会4連覇を狙った松本ウィングは、決勝で前半から再三シュートを放ったが、相手GKの好守やポストに阻まれ無得点。球際の激しい攻防が見応えのある一戦で、少ない好機をものにしたFCスワンに女王の座を譲った。
失点は、攻勢を続けていた後半立ち上がり。「選手は(4連覇への)プレッシャーを感じていた」と松本の西村修一ヘッドコーチ(55)。再三のボール奪取からドリブルで攻め上がった大谷明花(めいか)主将も「気持ちは戦えていたが、焦りでパスやシュートがずれてしまった」と涙ぐんだ。
女子同士の交流に成長と楽しさ
交流戦にだけ参加した塩尻東ルミナスは、大会出場も女子チームと試合をするのも今回が初めて。低学年の男子チームと練習試合をするなどして備えてきた。
2試合とも大差で敗れたが、6年生の野崎侑莉は「チームで協力して戦えてよかった。女子同士の試合は楽しかった」と笑顔。
「男子に交じり対等にプレーできる女子はまれ。体力や強度に差がない女子だけでやった方が、伸びる子も多い」と、県サッカー協会の川原幸子副会長(62)。県の頂点を決めると同時に「サッカーは楽しい」と知ってもらうのが、この大会の目的だ。
【決勝トーナメント(11日)結果】
▽1回戦 松本ウィング5‐0波田バンビーナ、佐久インテンザ3‐1大町プチタフィタ、アザリー飯田フィエット3‐1トップストーン・ロゼッタ(上伊那)、スワン(諏訪)4‐0フェローズレディース(長野)▽準決勝 松本1‐0佐久、スワン1‐0飯田▽3位決定戦 佐久2‐0飯田▽決勝 スワン1‐0松本