塩尻・広丘公民館「文芸倶楽部」で瞽女唄 次回6月7日は丸山写真記者講演

塩尻市の広丘公民館は4月26日、講演や演奏を聴く連続講座「ひろおか文芸倶楽部(くらぶ)」の初回を開いた。盲目の女性旅芸人「瞽女(ごぜ)」が奏でた瞽女唄を継承する小竹勇生山(ゆうざん)社中(新潟県糸魚川市)の3人を招き、市内外の65人が演奏を聴いた。
三味線を弾く勇生山さんを先頭に、瞽女の旅姿をした妻の栄子さんと娘の美咲さんが、瞽女が村の家々の門前で歌った「門付(かどづ)け唄」を歌いながら登場。瞽女唄の代表曲という段物「葛の葉の子別れ」の抜粋などを披露した。
曲の合間に勇生山さんが、集団で1年に約300日も村々を歩いて回り、瞽女宿と呼ばれる家で公演して生計を立てたなど、瞽女について解説。参加した70代の女性(広丘郷原)は「(瞽女唄を)一度聞きたかった。説明も聞けて堪能した」。
「ひろおか─」は、地元の読書サークル「ねっこぼっこ」の協力で昨年度まで20年余り開いた「文芸サロン」をリニューアル。
次回6月7日午後2~4時は、写真記者の丸山祥司さん(80)が「信濃の雪形」と題し、MGプレスの前身・松本平タウン情報に連載した、県内の雪形の写真を見せながら話す。参加申し込み、問い合わせは同公民館TEL0263・52・0157