撮影70年えり抜き40点 横川洋輔さん写真展 池田で5月26日まで

写真歴70年以上になる池田町の横川洋輔さん(83、池田)は5月26日まで、長年撮りためた作品の展覧会を町交流センターかえで(同)で開いている。膨大な作品の中から、ヨーロッパアルプスや地元の風景などを撮った40点を選んで展示。横川さんは療養中のため、会場に不在だが、長男の智洋(ちひろ)さん(56)ら子ども3人が交代で来場者に対応する。
横川さんは小学生の頃、叔父に写真の手ほどきを受けた。大学時代、山小屋でアルバイトをした際には、山岳写真家で昆虫研究家の故田淵行男さんから指導を受けたこともある。
その後、光学メーカーに勤務し、趣味でカメラを持つ機会は減ったが、定年退職後は再び熱心に撮影を開始。そのころ患ったがんと付き合いながらもヨーロッパアルプスを何度も訪れた。
作品は、同センターのメインホールを囲む回廊全体に並ぶ。「名峰のモルゲンロート(朝焼け)は本人が特に好きな光景」と智洋さん。マッターホルンの先端が熱した炭のように染まり、裾野の湖に逆さに映り込んだ作品や、アイガーの朝焼けなどがある。
牧畜が盛んなスイス・レッチェンタールから山を仰ぎ見た「花ざかりの牧草地」は、黄色やピンクの小花が画面の3分の2ほどを占める。マッターホルンの下を、ゴルナーグラート鉄道の車両が通過する1枚もある。
地元関係は、大峰高原の大カエデや白馬三山、中綱湖などが並ぶ。
午前9時~午後5時。かえでTEL0261・62・2058