旅行代理店ツアー添乗員に聞く ここが楽しい!大阪・関西万博

大阪・関西万博が人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開幕して1カ月余り。連日、テレビなどで話題が伝えられているが、実際はどうなのか?団体ツアーで会場を訪れているアルピコ長野トラベル中南信営業所(松本市深志1)の籾倉(もみくら)一斗さんと依田彩伽さんに万博の感想や見方などを聞いた。
「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの今回の万博では、158の国と地域が参加。「この万博のシンボル『大屋根リング』の屋上からの眺めは絶景。ぜひ歩いてみて」と一番のお勧めを話す籾倉さん。
会場の中心を取り囲む世界最大の木造建築物・大屋根リング。全長約2キロ、高さ最大20メートルで、歩く場所によって大阪湾や瀬戸内海が見渡せ、昼や夜など時間帯によって異なる景色を楽しめるという。
パビリオンは、入場に際し、要予約と予約不要がある。依田さんは4、5月に2回訪れ、4月のツアーは約5時間半の滞在で6カ所を見学。2カ所は予約をし、その他は予約不要の施設に入った。
展示に加え、レストランやカフェ、ショップを併設しているパビリオンもあり、ショップだけ寄ったベルギー館では本場のチョコレートやワッフル、ポーランド館ではアクセサリーなどを目にした。
昼食は屋外のワゴン店で軽く取り、待ち時間の長いパビリオンには入場しなかった。依田さんは「各国、それぞれの建物に趣向を凝らしており、外観を見るだけや、ショップに入るだけでも楽しい」と感想を話した。
公式キャラクターの「ミャクミャク」などの公式グッズは人気で、午後には売り切れる品も。パビリオン、ショップともお目当てがあれば、早めの時間に行くのがベストだ。
会場内には給水所がいくつもあるのでペットボトルや水筒の持参を。雨天の場合は、傘よりかっぱの方が動きやすい。7時間滞在のツアーでは1万5千歩以上歩いた人もいて、歩きやすい靴は欠かせない。
会場地図も便利。場内では有料なので、スマホのアプリを利用するか事前に公式サイトからダウンロードして印刷を。場内は全てキャッシュレスなので、クレジットカードや電子マネー、コード決済を準備し、モバイルバッテリーを持っていれば安心だ。
大規模万博の国内開催は20年前の愛知万博以来で、大阪開催は55年ぶり。ツアー参加者からは「けっこう楽しめた」という声が多いといい、籾倉さんは「貴重な機会。会場にいるだけでも最先端技術と各国の文化に触れられます」と話した。
同社ではチケットのみの販売や、周辺観光と組み合わせたツアーを用意している。フリーダイヤル0120・24・5522(ツアーの問い合わせのみ)。

万博の開催期間は10月13日まで。午前9時~午後10時。チケットは1日券、平日券、夜間券などがある。料金や予約などの詳細は公式サイトへ。同サイト内の「今週の万博」では毎日情報を更新しており、混雑状況やイベントなどを確認できる。