「音楽と語らいの社交場 松本気絶」移転オープン 土曜夜 縄手にメイド現る

松本市の縄手通り。土曜夜は毎週メイドが現れる─。シェアキッチン「Mr.OrangeSky」(大手4)にメイドカフェ「音楽と語らいの社交場松本気絶」が、4月に移転オープン。松本での開業2周年を迎える。「誰かの『好き』の否定は厳禁!自分の『好き』をみんなと分かち合い、語らう」をコンセプトに、居心地のよさを提供する。
4月のある土曜日。店内は常連客らでにぎわっていた。本好き、アニメ好き、ものづくり好き…。さまざまなジャンルの「好き」の話題が飛び交う。
「メイドではなく、お客さんが主役」の同店では、メイドカフェでよくある「萌え」(強い好意や愛着の表現)やメイドの指名は一切禁止だ。1対1ではなく、その空間にいる客やメイドみんなが「オタク話」や「サブカル話」で楽しむ。
常連の男性会社員(33、塩尻市)は、自称「アニメゲームオタク」。会社や地域のコミュニティーでは、好きなことについて話せないと感じていた。この店は「趣味の話をがっつりできる。他のお客さんも何かが好きという共通点があるから、すごく楽しい」と気に入っている。
東京の「本とメイドの店気絶」の2号店。松本店代表でメイドのゆえにさんは、1号店で働いていたが、結婚を機に東京から松本市に移住。松本にも「好きなことを熱く話せる人同士の場を作りたい」と店を開いた。
ゆえにさん自身は洋服好き。他のメイドたちも、自分の「好き」を持つ人が多い。「オタクはその分野の専門家なので、話を聞くと視野が広がる。お客さん同士が盛り上がっているのを見るのも楽しい」といい、「オタク的趣味がある人、話す場を求めている人にぜひ来てほしい」。
毎週土曜午後7時~午後10時半。入場料千円。ドリンクや料理は一律700円。詳しくは=Xから。