
朝日村のあさひ保育園年長児(36人)が8日、村内の水田で田植えをした。村観光協会が開く農業体験用の田んぼの一角を担当し、機械で整然と植えられた稲の横に手で植えながら泥団子を作ったり、カエルの卵やミズカマキリを捕まえたりして楽しんだ。
苗を見せてもらい、植え方を教わった園児らは「お米の赤ちゃんだ」「葉っぱみたい」と興味津々。苗を手に田んぼに入ると「足が抜けない」「冷たい。やだあ」などと言いながらも前へ。
次々と植えていく子もいれば、転んだついでに座って植える子や、泥団子を作ったりカエルを捕まえたりするのに夢中な子など、それぞれに田んぼを堪能した。巣山瑚陽(こはる)ちゃんは「泥がぷにぷにしてて、気持ち良かった。お米ができたらおにぎりにして食べたい」と笑顔。
田植えは「小さい子に米作りの大切さや楽しさ、大変さを実感してほしい」という村観光協会と、「自分たちの手で植えたものが成長し、それを収穫して食べたり、泥んこになって遊んだりすることができる貴重な経験」と考える保育園がタイアップして昨年から実施。秋には収穫や脱穀を手作業でし、みんなで味わう予定という。