劇団シアターランポン新境地見せる芝居 チャペックの傑作戯曲を演出 6月4~16日松本

松本市などで活動する劇団シアターランポンは6月4~16日、本公演の第3弾「R.U.R.(アールユーアール)」を同市中央1の古市ビル4階特設会場ランポンシアターで上演する。チェコの劇作家・カレル・チャペックの傑作戯曲を劇団員の細川貴司さんが翻訳、潤色、演出。新たな境地に挑戦する。
作品は第1次世界大戦後の混乱と新時代に向かう激変期の1920年に書かれた“未来の物語”。
海に囲まれた小さな島で、「R.U.R.」(ロッスムス・ユニバーサル・ロボット)社が人の形をした動く機械(ロボット)を生産していた。人間よりも長時間効率的に働くロボットにより、人類は労働から解放され物価も下がり未来は良くなるはずだった|。
今回、演出を担当する細川さんは「社会の概念が大きく変わる今、チャペックが当時、何を考えていたのかを皆で考えてみるのも面白いのでは」と演目に選んだという。
演劇の雰囲気も変化させる。細川さんはこの3年間、出身地の高知県で市民参加の演劇公演を3回手がけ、素人ならではの持ち味を引き出し成功。
今回はその経験も踏まえ、新たな一面を開くようなテイストに挑戦する。出演はメンバー6人にゲスト1人を迎え、「『ランポンがこんな芝居をするんだ』と思って見てもらえればうれしい」と細川さん。
全15公演。全席自由。前売り一般4千円、学生2千円(当日は各500円増し)。日時の詳細と予約は公式ホームページから。