大町の魅力創る香港の大学生とアーティスト・イン・レジデンス 事業紹介する展覧会5月25日まで

大町市で住民と交流しながら地域プロジェクトを展開する香港理工大デザイン学部学生の活動の成果と、国内外のアーティストが同市に滞在して作品を制作する「信濃大町アーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業」の歩みを紹介する展覧会が5月25日まで、麻倉Arts&Crafts(同市大町)で開かれている。
同大の学生は2019年から、日本の地方都市で地域と協働したプロジェクトに取り組む。大町市には23年から訪れ、昨年は「北アルプス国際芸術祭」のボランティアサポーターとしても関わった。
AIRは、国内外のアーティストを招き、地域住民との出会いの中で現代アートを創作してもらおうというもの。15年に事業が始まり、10周年の節目を迎えた。
展覧会は、表現するための創造的なプロセスや、外の視点から新しい大町の魅力を創り出すという活動が共通していることから、同大と、AIR事業を行う同芸術祭実行委員会が共同で企画した。
同大の展示は、大町以外の国内各地での取り組みも併せて紹介。AIRの歩みは年表や写真、映像などで振り返る内容になっている。
芸術祭実行委事務局は「大町の魅力の再発見、文化の交流の一端を感じてほしい」と話す。展示は午前11時~午後5時。