田んぼの代かき「泥ふみ」 松本・芳川小で農業体験学習始まる

松本市の芳川小学校で今年の農業体験学習が始まり、5月8日は近くの田んぼで代かき作業の「泥ふみ」をした。5年生120人ほどが10アールの田んぼに入り、大歓声を上げながら泥土をかき混ぜ、踏み固める作業を楽しんだ。
この日は、爽やかに晴れた農作業日和。はだしで田んぼに入った児童からは、「気持ちいいー」との声も。走り回ったり泥をかけ合ったり。腹ばいになって漬かる子もいた。
山川鈴珠(すず)さん(10)は初めての水田体験。「泥を踏むと、ぐにゅっとして面白かった。お米は大好きなので、収穫までが楽しみ」と笑顔だった。
泥ふみは土と水、空気、肥料を混ぜ合わせ、底を固めるのが目的。現在はほとんど行われていないが、同校は例年実施している。この後、田植え、稲刈り、脱穀も体験する。
協力する「芳川小学校スクールファーム支援会」の御子柴清市会長(69)は「子どもたちが元気にやってくれて幸先がいい。大人になっても農業に関心を持っていてくれればありがたい」と話した。
同校では他に3年生がトマト、4年生がホウキモロコシの栽培に取り組む。