
学年超えてハーモニー
1年生3人を迎え、計9人で平日に週4日、放課後に1~2時間練習している。部員の多くは楽器を習った経験がなく、初めは楽譜もうまく読めなかったが、顧問の清田貴子教諭の指導を受け、1年生も音が出るようになってきた。
「ハーモニー」をテーマに掲げ、7月の中信地区大会を目標に取り組む。来春には町内の中学3校が統合されるため、「開田中吹奏楽部」として活動するのは本年度が最後に。3年生の福井裕世(ゆうせい)部長(14)は「最後の白樺祭(文化祭=9月)で一番良い演奏がしたい」と意欲を見せる。
全校生徒23人の同校で、部活動は他にバレーボール部だけ。運動や球技が得意でないため入部したという部員もいるが、「吹部にして良かった」と全員が笑顔。その理由は「先生が丁寧に教えてくれる」「上下関係がなく仲が良い」などなど。学年を超えて成長し合えるのが強みで、少人数でも大きなハーモニーを奏でている。