
安曇野市穂高有明の「カフェ・ギャラリー縁縁」は6月3日まで、原村の切り絵作家、日達(ひたち)れんげさん(62)の作品展「野苺(のいちご)の小径(こみち)より3」を開いている。3月に自費出版した同名の冊子に載せた作品の原画を中心に34点を展示。額は全て夫が作り、コラボしている。
「野苺の小径」は、自宅前の道に野イチゴが多く生えることから付けた。2022年に切り絵と組み合わせた冊子にまとめ、翌年2作目を出版。今回が3作目で「どれも私の原村に対する愛情を詰めた本」。
展示作品の一つ「森の中の教会」は、バイオリン製作者の故・番場順さんが庭に建てたプライベート教会で、「ひっそりとしたたたずまいで、いとおしさを覚える建物」と日達さん。夫の高興(たかおき)さん(70)がキハダとイチイを組み合わせて作った額に入れた。
他に「キレンジャク」「マヌカの花」「春の庭で」など多彩な題材の作品が並ぶ。北欧風の木をモチーフにした作品を印刷した布で、母の金子三恵子さん(岡谷市)が作ったバッグなどもある。
日達さんは岡谷市生まれ。東京の専門学校時代、切り絵に興味を持ち制作を開始。03年、同市から原村に移住。自宅にギャラリー兼教室を設け活動する。
午前9時~午後5時。水~金曜定休。縁縁TEL090・1545・1787