
山形村の緑を守り、自然体験を通じて多くの人とつながろう─と活動する「スマイルみどりん♪」の本年度の取り組みが始まった。「村みどりと環境を守る会」(瀬川秀利会長)や村社会福祉協議会など8団体の共働事業で、4年目を迎えて内容は年々充実。5月18日は、親子連れなど約50人が野菜の定植や花壇づくりをして、食育についても学んだ。
役場近くにある20アールほどの畑で、4月に植えたジャガイモとニンジンの成長を見ながら、サツマイモの苗とトウモロコシの種を植え付けた。花壇用にあらかじめ虹の形に整えられた場所には、アメリカンブルーやニチニチソウなどの花を植えていった。
親子4人で参加した今野史佳さん(42、上竹田)は「子どもたちがやりたがるので、昨年に続いて参加した。家にも家庭菜園はあるけど、みんなで一緒にやるのが楽しいよう」と笑顔で話した。
2022年に「村みどりと─」の呼びかけから村社協、日赤奉仕団山形分区の3団体で始めた活動で、初年度は野菜を植え、収穫して炊き出し体験を行った。翌年から関わる団体が少しずつ増え、中高生らもボランティアとして参加。前回は「おはなしの会」が大型絵本の読み聞かせを、今回は「スマイル食育」が寸劇を交えた食育の話をするなど「それぞれの得意分野を生かし、内容も幅広くなってきている」と瀬川会長(72、上大池)。
花壇の横には、村内で伐採された木を生かしたベンチを設置しており、「座って眺めたり、写真を撮ったりしてもらえれば」と話している。