
「かわいい」と思ったら買う
通学用のバッグやリュックに、ぬいぐるみを付けたり落書きしたりする「スクバ(スクールバッグ)デコ」。女子高校生(JK)の間で流行し、松本地域でも大きなぬいぐるみのキーホルダーなどをいくつも付けているJKを目にする。何を付けているかや、楽しむ理由を聞いてみると…。
バッグで個性を表現できる
松本市の高校3年生・国本璃子さん(17)と松本奈々さん(17)は、クラスも部活も一緒の仲良し。バッグも色違いのおそろいだ。
国本さんは、アンパンマンのキャラクター「ドキンちゃん」と「あかちゃんまん」のぬいぐるみ、韓国のボーイズグループ「StrayKids」メンバーで推しのI.N(アイエン)さんの写真を入れた「ハローキティ」のトレーディングカードケース、「たまごっち」のミニチャーム、「こびとづかん」の時計など11個を付ける。多い時は15個以上付けていたといい、「中身より重くて邪魔だった」と笑う。
松本さんは「101匹わんちゃん」のパスケース、「ミニーマウス」の光るおもちゃ、ハローキティのサンダル型やアクリルのキーホルダーなど6個。以前はもっと付けていたが、「今は厳選している」。
2人は「『かわいい!』と思ったら買って付けちゃう」と言い、カプセルトイ(ガチャガチャ)で手に入れた物も。バッグが「映える」ので写真シールを撮ることもある。
JKに人気のユーチューバー「一生友子さん」をまねたという2人は「付けると楽しいし、気分が上がる。個性の表現の一つでは」とし、「次は(鮮やかな色が人気の)『ワールドペガサス』のスクバを色違いで持ちたい。やっぱりデコります!」。
学校へ行くのも楽しく
大町市の高校2年生・上條友里帆さん(17)は、ハローキティの定期入れやディズニーアニメ「リロ&スティッチ」のスティッチのぬいぐるみなど6個を付ける。動画投稿アプリTikTok(ティックトック)で「たくさん付けるのがかわいい」という投稿を見て始めた。
友達同士で見せ合ったり、どこで購入したかなど情報を交換したり。「好きな物を付けると気分が上がる。学校に行くのも楽しくなる」と言い、「今度ディズニーランドに行ったら、新しいキャラクターを買いたい」。
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ひと昔前は、ガラケーにストラップを「これでもか」というくらい付けているJKがいたが、今はスマートフォンの時代。スクバデコがはやるのは、スマホはストラップが付けにくいから―というのが記者の想像だ。