佐々成政おもてなし武将隊 立山黒部アルペンルートで8年間の活動に幕

「われら武将隊は、本日をもってこの時代から旅立ちまする!」
大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルート上などで主に閑散期、華やかな衣装とキャッチーな演舞で観光客を魅了した「佐々成政おもてなし武将隊」が5月24日、8年間の活動を終えた。
武将隊は2017年、真冬に北アルプスを越えたと伝わる戦国武将の佐々成政に着目した大町市プロモーション委員会などが、誘客につなげようと結成。NPO法人劇空間夢幻工房(長野市)の劇団員3人が成政らに扮(ふん)し、「さらさら越え」の伝説を約10分に凝縮した演舞を黒部ダムや室堂、大町温泉郷などで計95回披露。写真撮影にも応じ、外国人の人気も集めた。
最後の演舞は黒部ダム駅改札口前で。成政役の青木賢治さん(37)は「旅に強い印象を残せたのでは」と語った。