
松本市島立の大信州酒造で5月25日、毎年恒例の蔵開き「愛感謝祭」が開かれた。地域住民や県内外から訪れた酒好きなどでにぎわった。
敷地内に設けた会場では、鏡開きや利き酒選手権大会などさまざまなイベントを開催。取引のある市内や東京などの飲食店も数多く出店し、訪れた職場の同僚同士や家族連れらが、同社の酒を飲みながら酒談議に花を咲かせていた。
また、普段は非公開の蔵の見学や、酒の飲み比べなどを通し、酒造りの過程や造り手のこだわりなどを直接聞くこともできた。来場者たちは興味深そうに耳を傾けていた。
同祭のチームリーダーで製造部の中村築さん(31)は「地域に根差した酒造りができているのはお客さんのおかげ。少しでも恩返しができる場になれば」。
毎年訪れるという松本市の会社員梶原悠さん(33)は「蔵人と酒好きとの交流ができ、酒造りの物語が知れる良い機会。楽しみにしていた」と話した。