
朝日村公民館が、中学生の居場所づくりへの取り組みを始めた。部活動の地域移行や、現在検討中の中央公民館と周辺施設の複合施設のコンセプトなどから発案。村民らにも支援者として関わってほしいと、5月21日に同所で説明会を開いた。
部活の地域移行後も、地域クラブに入らない生徒らが孤立せず、地域の人と関わりながら集える機会をつくりたいという願いと、複合施設について開いた中高生のワークショップで「小学生までは子育て支援センターわくわく館に集えるが、中学生になると気軽に集える場所がない」という声が上がったこともあり、その両面から居場所づくりの計画が始まったという。
村では当初、支援者を募ってスポーツや文化などを教えたり一緒に活動したりという講座を想定していた。しかし、説明会に参加した8人の村民からは「まずは集まれる場所をつくり、子どもたちがやりたいことを聞いては」「気軽なおしゃべり会から始めては」などと活発に意見が上がり、「その活動の中から継続的にやりたいことが出てくれば、地域クラブの発足にもつながるのでは」という声もあった。
今後は支援者らができることをまとめたり、中学生の要望を聞く機会などをつくったりして、7月から事業を始める予定。担当する村職員の上條まゆみさんは「一人でも気楽に来られる場所をつくっていきたい」と話した。