筑摩小PTA 子と親と先生「一緒に過ごす日」清掃や体験楽しむ

一昨年からPTA改革に取り組む松本市の筑摩小学校PTAは5月24日、「子どもと親と先生が一緒に過ごす日」として、PTA作業とイベントを行った。強制や負担感のない運営を掲げ、年2回のPTA作業と子どもたちが楽しめる体験型イベントをセットにすることで、参加率と満足感のアップも目指した。
午前8時前から、3年生以上の児童を含む260人が、1週間後に運動会を控えた校庭の草取りや掃除に取り組んだ。その後、子どもたちはサッカーなどのスポーツやフルーツあめ作り、消防車の放水体験など6種から選んで体験を楽しんだ。
地域の少年団チームや地元消防団も子どもたちをサポート。野球のバッティングを体験した1年の野村蒼さん(6)と母・冴さん(31)は「親子で楽しめるいい機会をつくってくれありがたい」と話した。
同校では一昨年から「見える化プロジェクト」としてPTA改革を始めた。会員の声を取り入れながら組織や事業の縮小・簡素化を進め、承認を得て昨年度から新体制を試行。加入に当たっては詳しい説明や意思確認を行い、役員制度は撤廃、希望する「本会サポーター」による運営にし、親の負担感を大幅に軽くした。結果、98パーセントの加入率を保っている。
サポートリーダーの濱本初美さん(47)は「今年は改革の定着の年。新しいやり方を広げ、PTAの原点に戻る活動をしていきたい」と話した。