
松本市のJA松本ハイランド青年部今井支部は5月27日、県松本養護学校(今井)高等部を対象に稲作体験教室を開いた。7アールの畑の一部に、生徒8人がもち米「モリモリモチ」の苗を手で植えた。
田中光太郎支部長(40)に「お米を育てる最初の仕事です。楽しく上手に植えてください」と促された生徒たちは、長靴やはだしで田んぼへ。植える場所の目印用にあらかじめ自分たちで準備した20センチごとにテープを付けた20メートルのビニールロープを張ってもらい、1列に並んで丁寧に植えていった。
終わるとロープを前に動かし、自分たちも移動して植え付け。「足が抜けない」「腰が痛くなる」などの声を上げつつも笑顔で取り組んだ。当初は3列ほど植える予定だったが、「まだやりたい」と要望が出て5列目まで延長。残りは青年部員が機械で植えた。
3年の相浦輝一郎さんは「2年前にやった時は面白くないと思ったけど、今日は楽しかった。もっとやりたい」と話した。
農業を体験して食べ物の大切さを学ぶと共に、地域との交流を通じて地産地消への理解と郷土愛を深めてほしいと毎年実施。今後の水の管理などは学校で行い、収穫した米は10月の学校祭(松養祭)で販売して活動に役立てるほか、今井支所で開くJAまつりの餅つきに使い、振る舞う予定という。