6月14~16日「野外劇団楽市楽座」松本に初上陸 入場無料 投げ銭歓迎

屋根なし、壁なしの円形野外劇場。入場無料、投げ銭、投げ札大歓迎! 大阪を拠点に、オリジナルの大衆ミュージカルをひっさげて全国を行脚する野外劇団楽市楽座が6月14~16日、松本に初上陸する。座長は長山現さん(66)、団員は妻の佐野キリコさん(58)というめおと劇団だ。
演目は「みちばたの花」。猿回し一座のドラゴンスターとお猿のゴクウの珍道中で、風刺あり、コントあり。すったもんだに笑って泣ける内容という。
演じるのは水に浮かぶ回り舞台上。水流でくるくる回るので、360度が正面という。客席は3列で、みんながかぶりつきになる。風、星空など自然の演出も加わり、独特な世界が楽しめる。
長山さんが大阪大時代に入ったサークルが、テントを建てて野外劇を上演する劇団。卒業後はアトリエを構えたり、小屋で芝居をしたりしていたが、「野外が原点!」と楽市楽座を1991年に旗揚げした。当初は年に1、2回、野外公演を上演していた。佐野さんは99年に入団。長山さんが会社を解雇され、2010年に旅公演をスタートさせた。これまで延べ1500回以上公演してきた。
身軽に旅ができるようにとテントは使わない。投げ銭、投げ札は通りがかりの人にも見てもらえるようにという思いから。クッション付きベンチが客席だ。客席には屋根があるので、雨天決行という。佐野さんは「解放的でリラックスできる劇場。『面白い』『いいぞ』というところで、折り紙にキラキラ(硬貨)ひらひら(お札)したお気持ちを包んで投げていただければ」と話す。
14日はジャズバンド「トライアングル」、15日はフュージョンベリーダンスのMadokaさん、16日はピアノユニット「Olumoe」がゲスト出演する。午後7時、松本市あがたの森公園多目的広場。日程等の問い合わせはTEL090・9056・7826