
松本芸術文化協会(佐藤文子会長)は5月28日、地域の芸術文化分野で活躍した個人・団体を顕彰する式典を松本市内で開き、染織家の武井豊子さん(69、同市入山辺)に地域文化功労賞を贈るなど中信地方の3人と1団体を表彰した。
武井さんは信州紬(つむぎ)の伝統工芸士。手織りと草木染に取り組み、今年で50年になる。式後の取材に、「職人としてやってきたので、受賞はびっくりした。芸術・文化の面で見てくださる方がいるんだと思い、とてもうれしい。着物文化が廃れないよう、楽しんでいただける着物を作っていきたい」と話した。
音楽賞には、知的障がい者がメンバーで年間40回を超える活動をする「楽団ケ・セラ」(同市)、美術賞には、いずれも洋画家の浅川正章さん(69、同市)と小松紘一さん(80、塩尻市)が選ばれた。