「ティータイムに短歌をつくろう」講座 塩尻の全国フォーラム実行委

塩尻市の「全国短歌フォーラムin塩尻」の実行委員会は、短歌の愛好者を増やそうと5月28日、講座「ティータイムに短歌をつくろう」を塩尻短歌館(広丘原新田)で開いた。市内外から主に初心者10人が参加し、指を折りながら熱心に歌を詠んだ。
講師で同館指導員の藤森円さんが「俳句と違い、短歌は“ゆるさ”がいい。勉強し過ぎるとつまらなくなる。思いや風景などを題材に、自分の言葉で作って」と呼びかけた。
参加者は、若い日の思い出や農作業の苦労を詠んだり、同館周辺を散策して運動会の練習をする児童を歌にしたり。3、4首ずつ作り、選んだ1首を短冊にしたためて発表した。
同市の吉江利夫さん(87)は「今生きて己の影に足を踏み初夏の光に若草の輝き」と詠み、「もうすぐ米寿の身にとって、若葉の輝きがうらやましいとの思いを込めた」と歌意を説明した。
参加者の作品は、JR広丘駅コンコースの短歌館コーナーに展示する。