仲間と音楽イベント DJ・maheeさん 若い力で松本に活気を

「DJ文化根付かせたい」

「松本の街を音楽で盛り上げたい」。松本市波田のDJ・mahee(本名・岩原万洋)さん(26)はそう熱く語る。仕事の傍ら、およそ1年半前からDJとして活動し、同じ思いの同世代の仲間たちと、イベントなどを企画している。松本パルコの閉店などで寂しくなった地元を、若い力で活気づける。
5月19日夜、ライブハウス「スタジオ・ソニック」(深志2)は若者らの熱気にあふれていた。この日はmaheeさんら同世代のDJ9人によるイベント「showtime」が開かれ、DJが交代でブースに立ち、それぞれが選んだ曲を流した。
客をどう乗せるかや、曲と曲のつなぎ方が「イカしているか」などが、DJプレーの見せどころ。maheeさんも、曲が客に「刺さっているか」など、フロアの空気を感じ取りながら、ヒップホップやクラブなどで使われるエレクトロニック・ダンスミュージック(EDM)などをかけた。
イベントの主催者・田辺奨さん(26、島内)は「夜の松本に若者が減っている。mahee君のようなDJを増やし、イベントなどで盛り上げたい」と力を込める。

maheeさんは、重機を扱う会社で整備などを担当する会社員。音楽が好きでDJに興味があることを知った仲間から「イベントをやるからやってみないか」と誘われたのがきっけかけで、DJに挑戦した。
定期的に開くshowtimeに毎回参加するほか、2月には市内のライブハウスで、自身のお気に入りのヒップホップを中心にかける独自イベントを初開催。7月に第2弾を予定している。
「松本でDJイベントをたくさん企画し、DJ文化を根付かせたい」と、目を輝かせるmaheeさん。自身の熱を街にも―とプレーに磨きをかける。