松本市島内の田んぼで俳優の永島敏行さん参加し田植え

松本市島内の田んぼで6月1日、全国で米作りに携わる俳優の永島敏行さん(68)が参加して田植えが行われた。永島さんの仕事仲間に地元の有志が加わり、農業法人「北清水」(島内)が管理する5アールほどを手植えした。
永島さんと同法人は、2016年に歌舞伎俳優・中村勘九郎さん親子のために島内で田んぼアートを制作する企画で知り合った。田植えは、「体験したいという知人がいる」という永島さんの要望に同法人が応じ、5年ほど前に始めた。
この日は、東京や名古屋などの県外者に地元の参加者を合わせて30人弱が田んぼへ。にぎやかに作業を進め、苗の列が曲がっても「アートができた」と笑顔で植え終えた。家族で初めて参加した新開澄春(すばる)さん(8、石芝3)も「田んぼの土が気持ちよくて、楽しかった」と満足そうだった。
農産物販売などにも取り組む永島さんは「機械植えじゃないと、農作業は共同作業だと実感できる。今日植えた草(苗)1本から秋には何十粒もお米ができる。(コメ不足で)消費者が日本の食に関心を持つのはいいこと」と話した。