
本紙の写真企画「四季彩」などを担当してきた写真記者の丸山祥司さん(80)が6月7日、山の「雪形(ゆきがた)」をテーマに、塩尻市の広丘公民館で講演した。聴講者約50人に向け、美しい雪形は「世界的にも珍しく、信州で暮らす人の誇り」と述べた。
丸山さんは約60年、雪形の写真を撮り続けており、本紙の前身「松本平タウン情報」には写真企画「探訪雪形絵巻」を連載した。講演では、連載時の写真や図を使いながら、北アルプス・蝶ケ岳のチョウの形、鹿島槍ケ岳の「鶴と獅子」などよく知られた雪形から、穂高連峰に現れる「ビーグル犬」「ゴルファー」といったユニークな雪形まで、多彩な姿を紹介した。
今年は強風の日が多く、山火事があった場所もあり、「例年と違う形になっている雪形が多い」と指摘。「知らなければ変化に気付かず通り過ぎてしまう。関心を持ってほしい」と訴えた。
主催は広丘公民館。連続講座「ひろおか文芸倶楽部(くらぶ)」の2回目として企画した。