ワインとブドウ理解深めて 塩尻の児童が地元産業学ぶ催し

塩尻市高出公民館などは6月7日、市内の小学生を対象に、地元のワイン産業について学び、ブドウ畑で自然と触れ合う催し「しおじりファームピクニック」を、シャトー・メルシャン桔梗ケ原ワイナリー(宗賀)で開いた。親子11組がワイン造りの現場を見学し、畑の土などから作った絵の具で絵を描いた。
参加者は高瀬秀樹ワイナリー長(45)の案内で、畑でブドウの花やつぼみを間近で見たり、大きなワインだるやステンレス製タンクが並ぶワイナリー内の様子を見たりし、ワイン造りの流れを学んだ。
土やブドウの枝の炭から作った絵の具で絵を描くワークショップは、元岡谷美術考古館館長で洋画家の花岡克行さん(74、岡谷市)が指導した。
ブドウを盗む化けギツネを描いた桔梗小学校3年の上村颯太さん(8)は「土から絵の具が作れてびっくり」。母の有希さん(38)は「塩尻に住んで10年ほどになるが、ワイン造りについて知らないことが多く、勉強になった」と話した。
催しは、子どもたちが地域の産業や自然、風土に親しみ、地元への愛着を深めてほしいと市民有志が立案。同公民館と高出地区子ども会育成連絡協議会が初めて開いた。