
山形村の「夏祭り山形じゃんずら」(8月14日)の花火開催に向けて、実行委員会が寄付金募集の新たな取り組みを始めた。火薬が入っていない本物の花火玉を募金箱にし、地元の山形小学校と鉢盛中学校に絵付けを依頼。子どもたちが彩った個性的な箱を、7月11日まで役場や村農業者トレーニングセンターなどに置いて募る。
山形小は6年生(59人)が、休み時間を使って毎日のように取り組んだ。村のイメージキャラクター「やまっち」と特産の長芋を描き、全員が指で絵の具を押し付けて花火をデザイン。4色の児童会のキャラクター「グモニー・フワちゃん・まめきち・ぽかっち」もあしらった。田口翔生(かい)さん(11)は「小学校と村を合わせて表現した。寄付がたくさん集まって、花火が見られたらうれしい」と笑顔。
一方の鉢盛中は、美術部が担当。直径30センチの尺玉と5号玉の二つを依頼したところ、「もっと取り組みたい」と声が上がり、合計4個を制作したという。
寄付は昨年まで、実行委窓口への持ち込みか口座振り込みで、1口千円以上からだったが、より気軽に協力してもらう方法を模索する中、3年前から活動する10~20代のワーキンググループ「じゃんずらぷろじぇくと」の発案で、今回の取り組みが実現した。
実行委事務局の波多野健さんは「想像よりもはるかに良い出来栄えで、一生懸命取り組んでくれたことが伝わってくる。多くの人に見てほしい」と話している。