
松本市浅間温泉3の日帰り温泉「坂本の湯」が、毎週土・日曜に朝風呂と朝食を提供する「Spa(スパ)&Bre(ブレ)サカモト」を始めた。前身の老舗温泉旅館・坂本の湯を経営していた滝澤龍彦さん(78)と真理子さん(74)夫婦が、お客との会話を楽しみながら、ほっとするひとときを提供している。
朝食は、和食を基本にした「坂本の湯のおむすび御膳」(1500円)。肉・魚・卵の料理やグラタンなどのおかず、季節の果物のコンポートを添えた自家製ヨーグルト、コーヒーも付く。1日限定15食。午前7~11時。入浴料は別途必要で、朝食のみ、入浴のみも可。
滝澤さん夫婦は5年前に旅館業をやめ、加温・加水なしの源泉かけ流し日帰り入浴は残しつつ、「地域の子育ての助けに」と、建物の一部を小規模こども園「坂元屋」として貸し出している。
時間や体に少し余裕ができた頃、お客に「朝風呂に入り、ご飯も出してもらえたら最高」と言われたのがきっかけで、「私たちにできることを」と決断。リフォームをして調理室を確保するなどの準備を進めた。
料理を担当する真理子さんは「週末に向けてメニューを考えるのが楽しみ。夫婦の生きがいになっています」とにっこり。龍彦さんは、テーブルの配置やBGMの選曲、配膳を担当し、「若い頃、東京の帝国ホテルでホテルマンや指導をしていた時を思い出し、懐かしく楽しい」と笑う。
日帰り入浴は午前9時(土日曜は7時)~午後9時。火・水曜定休。入浴料は大人650円、小学生以下300円。TEL0263・46・1097