【中村小太郎・自然派生活】#15 農家を「なりたい職業」の一つに

農業を「なりたい職業」にしたいと思っています。東京から塩尻市に移住して7年。農業の奥深さ、楽しさ、面白さに圧倒されている日々です。毎年、毎年、成長している実感があります。大充実。
でも、農業は「きつい、汚い、格好悪い」の「3K」のように見られることもあります。また、農業だけで生活が成り立ちにくいのも事実です。
しかし「令和の米騒動」で、減反政策の見直しや、農家への所得補償など、農業の環境改善に、即効効果のある政策が議論されるようになりました。
そして、読者の皆さんの想像以上に、機械の性能が上がっています。基本的な性能もさることながら、GPS(全地球測位システム)を利用した制御技術など「スイッチ入れたらやることないじゃん」という世界がもうすぐそこまで来ています。私たちが活用している紙マルチ式田植え機=写真=も、除草剤を使わない新しい稲作という意味では革命的です。「稲作だけでは食っていけない」と、よく聞きますが、工夫次第です。
私たちは、保健所の許可を得て、キッチンカーで「おむすび中村屋」を営業しています。「自然栽培コシヒカリ小太郎米」のおむすびはどのイベントでも大人気です。先日も、白馬村で開かれた「白馬オーガニックマルシェ」に出店し、200個が完売しました。ほぼ原価がかからず、しめて4万円の売り上げです。
そしてなんと、令和7年度の「自然栽培コシヒカリ小太郎米」の新米が、来年1月中旬に米国ハワイで開かれる県農政部の県産米PRイベントで紹介されることになりました。
楽しく、楽して、農閑期には好きなことができる。そして1年に1回はハワイに行こう!最高の職業じゃないでしょうか。