
大町市平にある、太陽光で農業用水を温める水路「ぬるめ」の水辺に造られた親水公園「わっぱらんど」で6月8日、本年度初回の整備作業があった。来園者が増える夏場を前に、市内外のボランティア約30人が、木製の橋とデッキ、あずまやに防腐剤を塗り直したり草を刈ったり。同園では7月20日に夏祭りが開かれる。
作業は同市の「NPO法人ぐるったネットワーク大町」が、連合長野大北地域協議会の協力を得て行った。防腐剤の塗布は5年ぶりという。
同協議会は、組合員約20人がボランティアで初めて参加した。伊藤健太議長(47)は「子どもたちも遊ぶ公園の整備への貢献は大切」とし、同NPO法人の佐藤悟理事長(62)は「『自分たちの公園』として、安全で過ごしやすい場所を、これからも一緒につくっていってほしい」と参加者に呼びかけた。
平地区上原(わっぱら)集落の田んぼの水は篭川から引くが、北アルプスの雪解け水で水温が低いため、浅く広い水路「ぬるめ」を流し、温めて利用している。
親水公園の整備の動きは1999年、市民、行政、企業の協働で始まり、ビオトープやあずまや、ツリーハウスなどが設置されている。維持管理などの活動は今年、会員の高齢化で昨冬解散した市民団体「わっぱらんどの会」から同NPO法人が引き継いだ。