
松本山雅FCの運営会社が、7月26日のホーム試合で無料配布するオリジナルTシャツを製作した。オリジナルシャツは昨年も配ったが、今回は地元の学生がデザインを担当し、製作費を負担する協賛企業は昨年の7社から10社に。見た目と費用の両面で、より地域との結び付きを示すものに仕上がった。
昨年のシャツ配布は11月。好評だったことから、今年は夏の集客策として企画した。
デザインは「若い感性を形にし(若年層の)関係人口の増加を目指したい」(横関浩一執行責任者)と、行政などとコラボレーションした実績がある専門学校未来ビジネスカレッジ(松本市渚2)に依頼した。
山雅の担当者が同校クリエイトデザイン学科2年の授業でクラブの歴史などを説明し、学生18人がデザイン案を作った。選定には選手も加わり、村上颯さん(20、塩尻市宗賀)の案が採用された。
「勢いを表現したかった」と村上さん。インクが飛び散るような技法で、前面に北アルプスと稲妻、背面にマスコットキャラクター「ガンズくん」を描いた。大胆でカラフルなデザインは「私たちからは絶対に出ない」とクラブ関係者をうならせた。
シャツに社名が入る協賛企業の中には、今回初めて山雅を支援する3社が含まれる。昨年のシャツを今も着用するファン・サポーターが多いことも手伝い、新たなスポンサーの獲得につながった。
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シャツはJ3リーグ22節のFC岐阜戦で、来場者に大人用9千枚、子ども用1千枚を先着順で手渡す。