自社栽培米で日本酒 柳沢林業「山瑞」シリーズ3種発売

松本市岡田下岡田の柳沢林業は、同社が農薬や肥料を使わず育てた酒米で造った日本酒「山瑞SANZUI」の新シリーズ3種を発売した。「女鳥羽川水系で育まれた、自然の恵みで造られている日本酒」という。
「山の恵みを生かしきる」をコンセプトに掲げる同社は、酒米を会社近くと同市三才山の水田で栽培。醸造は善哉酒造(同市大手5)に依頼、水は醸造所近くの湧水を使った。3種は、新酒「純米大吟醸山瑞」「純米酒山瑞─白─」、1年熟成させた「純米酒山瑞─緑─」。720ミリリットル2970~4950円。
同社の酒米作りは5年前、休耕地の活用依頼を受けたのを機に、「口に入る身近なものから、山と林業の現状を知ってもらいたい」と始まった。馬耕、はざ掛けなど伝統的な農法で栽培。水田には県版レッドリストの準絶滅危惧種ゲンゴロウがすむようになり、象徴としてロゴマークのモチーフにした。
販売担当の田島咲香(さやか)さんは「山・水・人との関係を、日本酒という形にした。ぜひ味わって」と話す。販売店などの詳細は公式サイト公式オンラインショップでも購入できる。問い合わせは柳沢林業TEL0263・87・5361