阿禮神社例大祭 7月12、13日 7地区が舞台曳行 祭典部員ら「おはやし」練習に熱

塩尻市塩尻町の阿禮(あれい)神社の例大祭は7月12、13日に開かれる。一帯の7地区の氏子による舞台(山車)の曳(えい)行(こう)があり、舞台に乗り、おはやしを奏でる各地区の祭典部員らが練習に励んでいる。
祭り全体の運営を担う「当番部会」でもある宮本町は、15日に練習を始めた。連日10~20人ほどが宮本公会所に集まり、威勢のよい音色を響かせている。
公会所には舞台が収められ、舞台を目にしながら練習することで、部員の士気が高まるという。当日のおはやしを担当する「囃子方(はやしかた)部」と、山車の屋根に上がってかけ声をかけるなどしながら、安全な曳行を指示する「舞台部」が独立し、専門的に取り組むのも同地区の特徴だ。
おはやしを担当するのは今年で最後という、囃子方部の上條花奈部長(30)は「先輩から受け継いだ伝統をしっかり後輩につなげたい。宮本のプライドに恥じないおはやしを披露したい」。
祭典部の市川大晃(ひろあき)部長(32)は「町内一丸となって祭りを盛り上げたい」と話す。
舞台は2日間各地区を回り、2日目の夜に神社の境内に集結する。祭りでは「俄(にわか)」と呼ばれる仮装行列や、神社から御旅宮(おかりのみや)にご神体を迎えに行く「御頭(おと)行列」もある。