
日頃、お世話になっている友人、親戚などに感謝の気持ちを込めて渡す手土産。今、松本市内の菓子店の商品が「喜ばれる土産」として注目を集めている。「おいしい」「かわいい」などと言ってもらえたら、贈った側もうれしいものだ。松本ならではの人気の3商品を紹介する。
昭和40年代から変わらぬ味
藤むら「れえずんくっきい」
御菓子処(おかしどころ)藤むら(中央2)の一番人気は「れえずんくっきい」。ラムレーズンが入ったバタークリームをクッキーで挟んだバターサンド。昭和40年代から販売するロングセラーだ。
厳選した国産バターをクッキーとクリームに使用。クリームはくどさがなく、ふわっとして口の中で溶ける食感が特徴。ラムレーズンも自家製で、あまりアルコールを感じさせない仕上がりという。
2018年、土産物を特集した雑誌で紹介され、人気が一気に全国区に。購入するため、開店前に並ぶ人も。近藤智郷(ちさと)社長(54)は「昔から味を変えないところが人気では」と話している。
1個240円。6個入り1540円など。同店TEL0263・32・1421

安曇野産のフルーツ使用
GAKU「チョコレートサンド」
信州ショコラトリーGAKU(深志1、MIDORI松本2階)の「チョコレートサンド」。チョコレートとペースト状にした果物などをクッキーで挟んだ。
人気の「リッチカカオ」「信州りんご」などの定番は6種。季節限定品もあり、今は「信州ラズベリー」「レモン」などが並ぶ。
ブルーベリー、イチゴなど、安曇野市の契約農家が栽培した素材を使った信州らしさとおしゃれな包装などが魅力。駅に近いという立地から、リピーターも多いという。「こくのある甘みが癖になるのでは」と村石逸美店長(32)。
1個470円~。2個セット1050円~。12個セット5380円~。同店TEL0263・88・3339

パッケージの絵も印象的
開運堂「ウェストンビスケット」
開運堂(本店・中央2)の「ウェストンビスケット」。2016年に8月11日が「山の日」になったのを記念し、翌年発売。英国人宣教師で、登山家のウォルター・ウェストンの胸像を刻印したミルクビスケットだ。
「気軽に手に取れる値段設定と、なじみのあるビスケットが個包装になっているのも人気の秘密」と渡辺恭子常務。
染織工芸家、故柚木(ゆのき)沙弥郎(さみろう)さんが描いたパッケージも印象的で、「ジャケ買い」する客も。これから夏休み。県外へ出かける機会も多くなり、そんな際の土産として「信州らしい1品」だ。
1枚108円。6枚入り735円、10枚入り1232円、20枚入り2355円。本店TEL0263・32・0506