
小谷村の栂池自然園で、ミズバショウが見頃を迎えた。花びらのように見える苞(ほう)と残雪の白色が湿原に映え、北アルプスや周囲の新緑とのコントラストが美しい。来園者は木道で足を止め、「本州で一番遅咲き」という様を、写真撮影などで楽しんでいる。
「ミズバショウ湿原」は標高1860メートル地帯に広がり、雪が解けた場所から順に咲き始めた。安曇野市豊科の武川進さん(66)、ひろみさん(65)夫妻は「見事な群生。残雪と白(苞)の共演、新緑も爽やか」と話し、下界の暑さを忘れ景色を満喫していた。
栂池ビジターセンターによると、冬の積雪が多く雪解けもゆっくりで、例年より約10日遅れで今週末にかけてピークを迎える予想だ。6月29日までの来園者にプレゼントや振る舞いがある。来園にはゴンドラリフト、ロープウェーを利用する。