
塩尻市洗馬の興龍寺で7月12日、座禅と禅僧が食事に使う器「応量器(おうりょうき)」で朝食を取る体験会が開かれる。JR塩尻駅構内にある、発酵食品などを使う週末限定の朝食店「まる福」を営む矢島しよりさんが「心身を整える時間を過ごしてほしい」と初めて企画した。
座禅と洞派信隆住職の法話の後、大小の漆器が入れ子構造になった応量器を用いて矢島さんが作ったかゆ、汁物、小鉢2品、漬物を作法に従って食べる。曹洞宗では食事は重要な修行といい、「朝ご飯の大切さを伝えるきっかけになれば」と洞派住職。
同寺は1590年開創。専用の座禅堂や寺では珍しい長屋門があり、朝食後は境内の資料館などを見学できる。「普段足を運ぶ機会がないお寺の雰囲気も感じてもらえれば」と矢島さん。
午前7時~9時半。参加費2500円。中学生以上対象で定員22人。申し込みは=専用フォーム=から。