
松本市洞の餅製造販売店「蔵もち」は、自社商品販売と農産物の直売所を兼ね備えた「蔵もち直売店」を、同市稲倉にオープンした。
同社の餅商品はこれまで、スーパーや農産物直売所などに卸していたが、「自社商品をお客さんに対面で販売したい」と直売店を開いた。
同市や安曇野市産のもち米を使用した切り餅や栗おこわ、黒豆大福やかしわ餅など、さまざまな餅商品が並ぶ。一番人気はヨモギがほんのり香る「焼き草もち」(460円)で、スーパーなどで購入したリピーターが気に入り、足を運ぶこともあるという。同店限定の今川焼きやおやき、ソフトクリームも味わえる。
「直売店」には自社商品の直売と、「地域の農産物直売所」という二つの意味を持たせた。三才山、岡田、稲倉地区など、近隣農家から届く新鮮な野菜も販売している。
同社は、土蔵だった建物を改装した工房で商品を製造しており、直売店も土壁や木材で仕上げた蔵風。開放的なテラスで飲食もできる。ミニパフェやシェイクなどのカフェメニューも考案中だ。
同店の飯沼雄太郎店長(28)は「地元の人が交流する場として、また観光客に地域の魅力を伝える場として、気軽に寄って食べていってもらいたい」と話している。
午前9時~午後6時。第1月曜休み。