【マツモトグッドライフアクション】#02 株式会社松本ブルワリー代表取締役・林幸一さん

〝女性や若い人が過ごしやすく働きやすい街に〟

―Uターンされていますが、県外に出て気付いた松本の街の魅力とは何でしょうか?
松本に戻ると、改めて北アルプスの姿がきれいだと感じました。豊かな自然と歴史的、文化的な街並みが魅力だと思います。松本城が子どもの頃の遊び場でした。暮らしの中に歴史が息づいているのが心地良く感じます。「東京で店を出さないか」とお誘いを受けたこともありますが、松本から離れることは考えられませんでした。

―経営されているお店(オールドロック、メインバーコート)は、さまざまな方が行き交う場所になっています。地域ににぎわいをもたらすためにできることは何でしょうか?
「街の外交官」ともいわれるバーテンダーとして30年以上、日々、直接お客さまと向き合っています。住みたいと思ってもらうには、まず来てもらうことが大切。人を呼ぶ力があるおいしいビール(クラフトビール)を製造したり、ビアフェスを企画運営したりして、多くの人が松本を訪れるきっかけづくりにも力を入れています。旅の人と地元の人が触れ合う場も重要なことだと思います。
今後も「地域密着、地域貢献」に向け、ぶれることなく活動していきます。

―これからの松本がどのような街に育っていくことを望みますか?
自然、文化、市街地に住むと店で飲んだ後も徒歩で帰れること―など、もともとポテンシャルがあるので、女性や若い人が過ごしやすく働きやすい街になってほしい。いろいろなノウハウを持った人が移住しやすい街になれば、街の魅力に気付いてUターンする子どもたちが増えるでしょう。魅力ある地方都市として、発展していけるのではないでしょうか。

【プロフィル】林幸一さん 1967年、松本市生まれ。北海道でバーテンダーとして約10年働く。98年、松本でメインバーコートを、2003年、オールドロックを開業。16年、松本ブルワリー創業、代表取締役に就任。


▶マツモトグッドライフアクションとは・・・穴吹工務店・野村不動産・NTT都市開発が共同で手がける松本駅前の大規模マンションプロジェクト実施にあたり、松本の街をこよなく愛する様々な方を紹介し、松本の魅力を発信する連載コーナーです。マンションプロジェクトの詳細は=「ザ・レジデンス松本深志」ウェブサイト=から。