
松本市安曇のリゾートホテル「休暇村乗鞍高原」は7月から、館内の使用済み紙コップをアップサイクルしたコースターを販売している。環境問題に関心を寄せる宿泊客に向け、廃棄されてきた紙コップを資源化し商品に生まれ変わらせることで、ホテルとしてSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む姿勢をアピールする。
同ホテルは昨年9月から大浴場などで使用された紙コップを回収。これまでに約69キロになり、日本製紙(東京)に再生を依頼した。同社は従来、段ボールに再生することが多かったが、紙コップを紙の糸にする技術などが確立したため、紙コップの古紙入り紙糸50%、綿50%のコースターを完成させた。
キャンバス地のようなコースターに、ホテルのロゴをプリント。館内売店で販売(1枚600円)するほか、館内のカフェでも使う方向という。
1日には乗鞍岳の登山拠点、畳平までシャトルバスが走る乗鞍エコーラインが開通し、夏の観光シーズンを迎えた。スタッフは「自然に囲まれ、環境にも優しい取り組みを始めた当館へ気軽にどうぞ」とPRする。
休暇村乗鞍高原TEL0263・93・2304