独特の手法と感性で 田中かおるさん「草花あそび展」 穂高で7月14日まで

安曇野市穂高有明のギャラリー&カフェ雨の樹は14日まで、松本市で寄せ植え教室を営む田中かおるさん(59、波田)の作品展「草花あそび展」を開いている。期間を2期に分けて展示。雑草として扱われるスズメノエンドウなど身近な草花に注目し、独特の手法や感性で仕上げた計200点余を並べる。1日まで開いた前半の「第1章」では、紙に挟んでプレスした草花を細かく解体して組み合わせ、キャンバスボードに貼った「草文葉図(くさもようず)」が中心。同ギャラリーをプロデュースした木工家の井崎正治さん(愛知県)が手がけた額(小5×12センチ、中7・5×21センチ、大9×25センチ)を用いた。
4日からの「第2章」は、井崎さんが作った小さな箱に寄せ植えした「葉小庭(はこにわ)」が主。「庭の一角をそのまま室内に持ち込んだ感覚の作品」と言う。
田中さんは根付きの植物を花束のように組み合わせて植え込む「ギャザリング寄せ植え」を手がける。「雑草はやっかいなイメージだが、よく観察するとかわいい。楽しく、キラキラさせてみたかった」と話す。
作品は販売し、草文葉図(2章でも展示)は3千円から、葉小庭は1100円から。期間中、ヨモギ、ドクダミなど野草8種をブレンドした茶(500円)を用意する。5日午前11時から、草文葉図のワークショップ(要申し込み、2500円)も開催。
午前11時~午後5時。9、10日定休。雨の樹TEL0263・31・6678