翻訳家・さくまゆみこさん主宰の私設図書館「バオバブ文庫」7月6日大桑村にオープン

大桑村の須原宿に7月6日、私設図書館「バオバブ文庫」がオープンする。4年前に村に移住した翻訳家さくまゆみこさん(77、長野)が主宰。絵本からヤングアダルト小説まで、児童書を中心に2500冊をそろえる。誰でも閲覧でき、木曽郡内に住む人には1回10冊まで、2週間貸し出しもする。
児童書約250点の翻訳を手がけてきたさくまさん。館内には「ローワンと魔法の地図」「ぺちゃんこスタンレー」など自身が訳した本をはじめ、人気の「魔女の宅急便」「獣の奏者」シリーズなど絵本や小説、ノンフィクションなどが並ぶ。
さくまさんは、日本国際児童図書評議会(JBBY)の会長を2年前まで務めたほか、現在は「アフリカ子どもの本プロジェクト」の代表で、JBBYの推薦書やアフリカに関連した本も多い。
長女一家が2020年に移住した縁で村を訪れるようになり、自然や環境が気に入り翌年に自身も移り住んだ。「自分が持つ本を多くの人に読んでもらえたら」と考え、村内には村図書館(長野)と私設児童文庫「ぶんこモモ」(野尻)があることから、須原の空き家だった古民家を購入。一部をリフォームするなどした。
館名の「バオバブ」は、アフリカに生える大樹。「いろいろな人が集まり、情報交換できる場になってほしい」とさくまさん。6日は午前11時にオープンし、館を説明しバオバブについて話すほか、午後3時から、ぶんこモモ主宰の原田紗千子さんらの協力で「お話会」を開く。
場所は西尾酒造の隣。以降の開館は木曜と日曜の午後1~6時。無料。情報はインスタグラムで発信する。