
木曽町開田高原の「キソツク子どもの学校」は木曽郡内で唯一、県の「信州型フリースクール」に認証されたオルタナティブスクール(もう一つの学校)。昨年9月に開校し、「自分が自分らしく生きていける社会をつくる」を活動理念に、子どもたちと向き合っている。8月3~6日、参加者を募って初のキャンプを計画している。
キャンプの集合と宿泊は、移住体験宿としても利用される開田高原の古民家「奥田屋」。対象は小学3年~中学生で、フィールドワークや木曽馬乗馬、川遊び、自作した窯でピザを焼くなどするほか、参加者自身も行動プログラムを組み立てる。
キソツク代表の田中千央さん(42、王滝村)は、秋田県出身の元小学校教諭。障害者団体や、不登校や引きこもり支援のNPOに勤務した経験もある。結婚を機に木曽に移住し、郡内の学校に勤めながら2019年に「木曽にオルタナティブスクールを作る会」を設立。映画上映会やワークショップを通じ、地域の教育や持続可能な社会について考える機会を設けてきた。
キソツクには現在、小学2年生と中学2年生の2人が週に2~3日通い、学習やヨガ、野外活動などをして過ごしている。スタッフは4人。キャンプは「自然の中で楽しみながら、子ども自身がどんな1日を過ごしたいかを考え、行動する機会に」(田中さん)と言う。
参加費1人5万円。定員先着10人ほどで、5人以上で開催する。申し込みは専用フォームから。締め切り7月13日。問い合わせは田中さんTEL090・5846・1815