子ども食堂を楽しく支援 チャリティー音楽祭「エバーグリーンフェスティバル」

アマチュア音楽家の発表の場と、子ども食堂を支援するチャリティー音楽祭「エバーグリーンフェスティバル」が6月、塩尻市のユメックスアリーナ(広丘郷原)で開かれました。ステージ演奏では中学生らも出演し、ワークショップ(WS)には多くの子どもたちが参加しました。様子を紹介します。
県松本養護学校の生徒とその保護者や有志で構成する「まつよう太鼓JOY」の演奏で幕開け。着物をリメークしたそろいの衣装を着た26人が、力強いリズムで観客を沸かせました。太鼓を始めて12年という青木拓陽(たくや)さん(26、塩尻市北小野)は、「いろいろな曲が演奏できて楽しい」とにっこり。
続いて塩尻市の広陵中や丘中の吹奏楽部、合同バンドを組んだ塩尻西部中の吹奏楽部と楢川小中が演奏を披露。丘中は今回が初舞台となる新入部員も加わり、ナレーションを付けて物語の世界を表現しました。
ステージ発表は計8団体が出演し、ディズニーのプリンセスメドレーなどを演奏した塩尻市民吹奏楽団の鈴木希望団長(36、山形村)は「誰もが楽しめるように選曲しました」。
出店コーナーには、鶏むね肉のスナックジャーキーを売る「わんこのおやつgo」(安曇野市)や自然農法米のおむすび、「1UPきのこファクトリー」(朝日村)のシイタケ、手作り布製品の売り上げを塩尻市の子ども食堂に寄付する「よつば会」などのブースが並びました。
塩尻東小6年の一ノ瀬幸保(ゆきほ)さん(11)は、環境に配慮したクレイ(粘土)の手ごねせっけんを作るWSに妹と参加。オレンジとカモミールがブレンドされた精油を「やさしそうな匂いがする」と選び、猫やハートの形にして楽しんでいました。
イベントは任意団体「NPOえんしょく」が主催。代表の中村小太郎さんは「多く人の力が結集してできた」と見守っていました。